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ワゴンR 板金
手前の道具を使って板金していきます。 改めて、よくへこんでいます。 これほどへこんでいることを強調するには理由があります。 最近の車には特に多いのですが、ボディのパネルを薄く延ばして張りを持たせているため、伸びと縮みに対してとてもシビアです。 へこむということはボディパネルが伸びるということになるのです。 へこんだパネルをもしそのまま反対に押し出すことができたとしたらへこんでいた分膨らむことになります。 この膨らみを小さくすることを縮ませる(絞る)といいます。
伸びや縮みは熱によっても引き起こされます。加熱すれば伸びます。加熱して急激に冷やせば縮みます。難しいのはその度合いです。 まさにここは経験が物を言うでしょう。 そこで導き出した修理方法が最低限の溶接で直すことです。 ボディ色を剥がしている所が引き出し板金をした箇所です。 絶妙な位置で板金を行い縮ませることで直していきます。
伸び、縮みまで直せていないとここからまたうまくいきません。 パテを乾燥させるときの乾燥熱でまた伸び始めてしまうことがあります。 そうなり始めると収拾つきません。 伸びて変形した場所にパテ、の繰り返しです。 こうなってしまうために交換を勧めるのです。
ヘコミを写真に写そうとすると、肉眼ではこんなに見えるのになんでカメラ越しにはなんでこんなにきれいに見えてしまうの?というのが常なのですが、今回は写真にもバッチリ写っています。
これはバックドア取替えといわれても仕方ないですね。